皆さんは糀を取られていますか?

とはいっても、糀は食材というよりは調味料等の材料として使われます。

日本の家庭でしたらどこの家庭にも醤油や味噌はあるのではないでしょうか?

糀には“質の良い酵素”が含まれていて、

整腸作用や美肌、免疫力強化などの効果をもたらします。

糀の酵素のはたらき

*栄養素の分解

栄養素を消化吸収しやすくします。

旨味を感じるアミノ酸を生み出したり、食物を柔らかくする力があります。

*消化のサポート

麹のアミラーゼがデンプンをブドウ糖に、プロテアーゼがタンパク質をアミノ酸に分解します。

酵素の力により、ある程度分解された状態で接種できるため

体内での消化・吸収がしやすくなります。

*腸内細菌を元気に

麹の酵素によって生み出される「オリゴ糖」は

腸内細菌“善玉菌”の大好物で、これを餌に善玉菌が繁殖します。

*ビタミンを生成

麴菌は自身の代謝の過程でビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、ビオチン、

バントテン酸、イノシトールなど肌の代謝に関るビタミン類を生成します。

8年前から糀を使った調味料などを作っています。

介護の仕事は交代制で、食事を含めて生活が不規則になりがちな私と、

食べ物の好き嫌いが激しく、偏りがちな食生活の息子には糀はとても良いと思いました。

はじめは塩糀、醬油糀を作りました。

次に5年前から甘酒、3年前から味噌を作っています。

私の作り方はとても簡単です。

皆さんも一度作ってみませんか?

塩糀

・材料   米糀 100g

      塩   35g (米糀の35%)

      水  100gくらい

※ 減塩を考えて塩の量を減らしてしまうと腐敗や悪臭の原因になります。

作り方

 ① 米糀と塩をまんべんなく混ぜる。(米糀の粒はばらばらにする)

 ② 水を米糀がかぶりひたひたになるくらい入れて混ぜる。

 ③ 常温で置き、翌日米糀が水を吸って水位が減るので水を足してひたひたにする。

 ④ 常温で10~14日間、毎日全体が均一になるように混ぜる。

 ⑤ 米糀の粒の形が崩れて、塩がなじみ甘みが出てきたら出来上がり

   冷蔵庫に入れて6ヶ月くらいもちます。

※気温が低いと発酵が遅れて、出来上がり期間が長くなります。

【使用例】

  ・魚に薄く塗り30分~一晩漬けて、塩糀を軽くぬぐって焼く。

    =臭みが抜け、うまみが引き立つ。

  ・肉に塗って30分くらい置き、軽くぬぐって焼いたり、蒸したり

    =しっとり柔らかくなる。

醤油糀

・材料   米糀 100g

      醤油 100cc

・作り方

 ① 米糀の粒をばらばらにする。

 ② 米糀に醤油を入れて混ぜる。

 ③ 常温で10~14日間、毎日全体が均一になるように混ぜる。

 ④ 米糀の粒の形が崩れて、甘みが出てきたら出来上がり

   冷蔵庫に入れて3ヶ月くらいもちます。

【使用例】

 炒め物、煮物の味付けに。焼きダレ、付けダレに。ドレッシングに。

糀と麹の違い

・糀=明治時代に日本で作られた国字。米にコウジカビが「花が咲くように生える様子」  から生まれら漢字です。

・麹=中国から来た漢字です。

どちらも“こうじ”なので、私的には日本で生まれた糀を使いたいと思います。

米こうじですし…


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